- ・新築購入を検討しているけど、何か気を付ける事はないかなあ。
- ・注意点をまとめて欲しい。
このような疑問を解決します。
不動産購入をする上で、注意点をきちんと把握していますか?
不動産業者のいう事ばかりを気にして、注意点に目を向けないと、後悔する原因になってしまいます。
逆に注意点をきちんと抑えれば、後悔する可能性も低くなります。
不動産歴7年、宅地建物取引士のプロが解説します。
本記事の内容は以下の通りです。
・新築購入時の注意点について解説します。
不動産歴7年のノウハウをお伝えします。
業者としてではなく、皆さんの立場で記事を書いています。
後悔しない夢のマイホームの為に一緒に勉強して、ハッピーライフを手に入れて下さい。
注文住宅と建売住宅(分譲住宅)の違い
建売住宅(分譲住宅)
建売住宅とは、ハウスメーカーが新築を建ててから販売する事を言います。
建売住宅では土地と建物を一緒に購入します。
間取りや内装、外構なども決まっているため、気に入った間取りや外構を選ぶ必要があります。
注文住宅とは違って、少しでも間取りを変更したいと言っても基本的には出来ません。
建売住宅のメリット
- 注文住宅に比べてリーズナブル
- 間取りや外構をプロが決めてくれるので安心
- 購入から入居までが早い
建売住宅のデメリット
- 間取りや外構を好きに決められない
注文住宅
注文住宅とは、
皆さんが土地を購入し、その土地に皆さんが決めた家を建てる事を言います。
土地の契約、建物の請負契約を結びます。
間取りや内装、外構は皆さんの好きなように決めることが出来ます。
注文住宅のメリット
- 間取り、内装、外構を好きに決められる
- 納得のいくまで繰り返し打ち合わせが出来る
注文住宅のデメリット
- 建売住宅と比べて費用が高い(1000万~1500万程)
- 全て自分で決めるので大変
新築一戸建て購入の注意点12選
1.新築購入のタイミング
新築購入のタイミングはライフスタイルの変化があった時が多いです。
子供が産まれた。家族が増えた。転勤が決まった等。
中でも一番多いのは子供が産まれて住んでいるアパートが手狭になり、新居購入を検討する人です。
妊娠中に新築を購入する人も多いですが、奥さんの体調や精神面をケアしながら購入する必要がありますね。
2.住む場所
一戸建てに限らずですが、どこの場所に家を構えるのかとても迷いますよね。
奥さんの実家が近い方が子供が出来たときに色々安心とか。
専業主婦の家庭であれば旦那さんの職場が近い方が家族の時間がとれるとか。
テレワークだから場所は気にしないとか。
共働きであればお互いの距離の中間がよいのかとか・・・悩みだしたらキリがないと思います。
どこの家に住めばよいかの結論
ライフスタイルによります。
なんだよそれって感じですね(笑)
以下できちんと解説します。
解説
大体みなさん、
共働きか奥様専業主婦だと思いますので、二つに分けて考えたいと思います。
共働きの方々
ご主人様の職場の近くです。
理由を説明します。
マイホーム購入となると、お子様の事も考えますよね。
奥様は産休、育休を取る方が多いと思います。そうなると結果的にご主人様の帰りが早い方が奥さんも助かります。
子育ては夫婦で協力が必要になりますからね。
例外として、
どうしても奥様の実家の近くに一戸建てを購入したいとか、
奥様が育休は取らずにお子様を保育園にあずけたいから場所は気にしないとか、
お子様は考えていないから場所はお互いの職場の中間距離でよい等・・色々あると思いますが、
それはそれで全然ありだと思います。
また、ご主人様の職場の近くだと知らない土地だから奥様が不安
そういう場合もこだわりすぎる必要はないと思います。
奥様が専業主婦の場合
こちらに関しては、
奥様の好きな場所がお勧めです。理由を説明します。
専業主婦の奥様の場合は住環境が社会のほぼ全てとなります。
例えば働いてる人であれば、仕事のストレスは家でご主人様に聞いてもらえるし、家でのストレスは職場で聞いてもらえたりします。
つまり、家の社会・職場の社会があるという事になります。
しかし専業主婦の奥様は、住環境という社会しか無いような気持になってしまいます。
つまり、周りの環境が落ち着かないと、家でもストレスになったり、
家事や育児そのものが大きなストレスとなってしまうんです。
何も良いことがありませんよね。
それであれば、奥様の好きな場所に住んであげましょう。
3.何を基準に家を選ぶか
何を基準に住みたい家を決めればよいかわからない。
そんな方の為に検討するポイントについて解説します。
住みやすさ(周辺環境、ご近所さん)
周辺環境やご近所さんについては、選ぶことができません。
心配な方は、何度か物件を見に行ってよく確認する必要がありますね。
- スーパーが近くにあるか(買い物に便利か)
- 夜は暗いか(通学・通勤が危ない)
- 前面道路は車どおりが多いか(騒音・人目につくか)
個人的には、嫌悪施設等がなければそこまで気にしません。
が、お子さんの事を考えると近所に変な人がいたら心配ですよね。
お勧めは、
思い切って散歩をしている人に聞いてみる事です。
やはりその地域に住んでいる人に直接聞くのが一番有益な情報をゲットできます。
質問に笑顔で優しく答えてくれたら、安心しますよね。
通勤しやすさ
最近はテレワークが増えてきていますが、会社に出勤しなければならない人が多いのが現状です。
通勤までに掛かる時間をよく考慮する必要があります。
駅まで徒歩何分なのか、とても重要な要素です。
電車通勤の方は、始発で常に座っていられる駅を好む人も多いです。
転勤なども考慮したうえで、どこに家を買うか決める必要があります。
いずれにしてもパートナーとよく話し合う必要がありますね。
車の止めやすさ
買い物や子供の送迎など、普段車を使用する人は、
一度物件に車を停めてみる事をお勧めします。
前面道路が狭いと車は停めづらいです。
また、敷地の形状や車庫の位置によっても車の止めやすさは違います。
どうしても車が停めづらい、ストレスに感じてしまう場合は、
他の物件を検討する必要があるかもしれません。
間取り
何と言っても間取りは最重要です。
家事の導線や日当たり、家具の配置が検討しやすい。
中にはどこにテレビを置けばいいの?
という物件もあります。
どんな間取りが良いか最初は分からないと思いますが、
不便じゃない間取りであれば、生活に支障はありません。
夫婦で話し合って検討しましょう。
4.購入価格
いくらのお家を購入すればよいのか、不安ですよね。
もちろん収入や家計、世帯人数にもよりますが、絶対に気を付けなくてはならないことがあります。
いくらの家を購入すればよいかの結論
月々の支払いで絶対に無理をしない。
という事です。当たり前だよ。無理はしないよ。と思った方は要注意です。
解説
皆さん言います。
「月々これくらいならまあ払えるか」
これは絶対にだめです。
よく考えてください。
無理してますよね(笑)無理してなければ、
「全然払えます」
というはずです。
この、全然払えます。に抑えることが大切です。
因みに私の家計(妻、子供と3人家族)は、月々7万円弱の支払いです。
当初、全然払える!と思いましたが、ギリギリです。
毎日もやしまではいきませんが(笑)子供の貯金とか考えると余裕があるわけではないです。
一番最初は、月々10万円弱の支払いの新築を検討しましたが、買ってなくて良かったです。
まず皆さんに知って欲しいのは、
不動産業者は、ギリギリまで高く買って欲しいと思っているという事です。
その方が手数料も儲かります。
それから、物件価格が安くなったとしても、オプション費用等で儲けようとしています。
もちろん、良い業者さんもたくさんいます。例外的にひどい業者さんに気を付けて、という事です。
それから気を付けて欲しい事があります。
「住宅ローン減税があるので実際は〇〇」「住まい給付金で実際は〇〇」
これには気を付けてください。
これらのお金はすぐに家計に入る訳ではありません。
あてにするべきでないお金です。
月々の支払いにある程度余裕を見て暮らす事が大切です。
住宅ローン減税で戻ってきたお金や住まい給付金のお金は、プチ贅沢等に使った方がはるかに幸せですよね。
個人的には、住宅ローンの月々の支払×3=皆さんの収入の平均月収を下回るようにするのがお勧めです!
例えば皆さんの平均月収が30万円でしたら10万円の支払いくらいです。
平均月収は手取りで計算すれば、大分余裕が出ると思います。
5.住宅ローン
住宅ローンを借りるといっても、取り扱っている金融機関が多すぎて迷いますよね。
実は、金融機関と不動産屋さんで提携していたりすると、金利が安く借りられたりします。
なので、一概にどの金融機関が良いと言えなかったりします。
また、勤続年数により住宅ローンが借りれなかったり、自営業なのかサラリーマンなのかによっては、どの金融機関が条件が良くなるかなど、ゆっくり検討するのがお勧めとなります。
また、ネット銀行を使うと金利が安くて済むので、ネット銀行を利用する方もとても増えてきています。
どこの金融機関にすればよいかの結論
金利の面だけ考えると、ネット銀行はとてもお勧めです。
「住宅ローンの一括申込み」を利用すれば、複数の金融機関から住宅ローンの金利や条件を比較し、最適な選択ができます。
住宅ローンの金利差が0.1%だけでも、返済総額に大きな違いが出ることも・・・。
住宅ローンで損をしたくない方(一番の低金利でローンを借りたい方)は、モゲチェックで一括申し込みがおすすめです。
住宅ローンをお客様に代わって一括比較し、 毎月の返済額や総返済額を抑えたり、良い条件で借りられる銀行をご提案するオンラインサービスです。
おすすめの理由は以下の通り。
- 初心者でもわかりやすい
- 知識がなくても最適がわかる
- 一番の低金利が見つかる
月々の支払いが安くなる可能性が高いので、ぜひ活用してください♪
6.諸費用
物件価格の他に、諸費用がたくさん掛かります。
新築購入時の諸費用は以下の通りです。
- 司法書士費用
- 建物登記費用(新築の場合)
- 仲介手数料(ローン事務手数料)
- 固定資産税日割り計算分
- 火災保険
- その他オプション費用
これらについても、
交渉をしないと言い値で払う事になりますので、注意が必要となります。
また、住宅ローンの保証料やローンを借りる契約書の印紙代、金融機関の事務手数料もかかってきます。
相場より高くないか、よく注意する必要があります。
仲介手数料もバカにできません。
3000万円の物件には約100万円の仲介手数料が掛かります。
諸費用についての結論
相見積もりや、同業者へ問い合わせをして確認をお勧めします。
仲介手数料については、無料の不動産屋さんもありますが、その他オプションで余分にお金を払わないよう注意が必要となります。
また、
ローン事務手数料という名目で10万円前後請求する不動産屋さんがあります
そちらについても交渉の余地があると個人的には思います。
火災保険については、同じ内容でも金額が安いところがあります。
合い見積もりをとることをお勧めいたします。
リンクを貼っておきますのでよかったら参考にしてみてください。
7.オプション費用
当然ですが、物件にはエアコンや家具、引っ越し費用等は含まれておりません。
網戸がついていないものや、シャッターなど、オプションについては費用を掛ければ掛けるほど良い条件で暮らせます。
オプション費用についての結論
最低限で良い。
エアコン、絶対に必要な分のみ。フロアコーティング等は、最初にしか出来ないので(荷物が入ると施工が厳しい。)どうしてもと言う方は良いかと思います。
何が言いたいかというと、
物件価格に比べて金額が安いので感覚が麻痺してしまい、ついつい余分に費用が掛けてしまうんです。
これは、本当に気を付けないといけません。
あっという間に200万円くらいなくなります。
諸費用・オプション費用については以下でも解説しています。
8.どんな道路付け?
道路付けってあんまり意識することが多くないかもしれません。
道路付けとは
どの方角の道路に面しているかという事です。
なんとなくイメージで全体を見ている人が多いかもしれません。
ですが実際は超大事です。
特に日当たりを重視する方は注意が必要ですね。
どんな道路付けがよいかの結論
南道路がお勧めです。
当たり前といえば当たり前ですね。
解説
当たり前の話ですが太陽は東から上って西に沈みます。
南側に道路があると、日の光が長く当たることになりますし、
道路に建物は立ちません。
よって日当たりを考えたら、南道路は必須です。
逆に北道路ですと、南側が開けていれば良いのですが、玄関面が暗くなることが多いので暗めの雰囲気になる事が多いです。
長い目で考えても、南道路の方が得をすることが多いでしょう。詳しくは以下リンクに貼っておきます。
9.引っ越しあいさつ
引っ越しの際のご近所さんへのあいさつについて、
どこまで挨拶すれば良いんだろう・・いつすれば良いんだろうと迷う方がいると思います。
引っ越し挨拶についての結論
大体の引っ越し日程が決まったら、両隣三件、裏両隣三件、道路向かい三件で大丈夫です。
少し大変ですが、それくらいやっておけば問題ないです。
マンションの場合は、両隣三件、下両隣三件、上の階で大丈夫です。
10.ごみ置き場
ごみ置き場は自治会で管理される事が通常です。
引っ越しのあいさつのタイミングで、周辺の人に教えてもらいましょう。
持ち回りで当番が変わる地域もあれば、大型分譲で設置される場合もあります。
いずれにしても、自分の家の前がごみ置き場だと、嫌悪感を感じる人は多いですよね。
ごみ置き場の前の物件は避ける方が無難です。
ごみ置き場トラブル解説について以下で解説しておりますのでよかったらご覧になってください。
11.物件購入の流れ
いざ気に入った物件が見つかっても、どのような流れで引っ越しまで進むかわからない。
そんな皆さんの為に流れをまとめておきます。
- 物件探し
- 物件見学
- 住宅ローン申し込み
- 購入申し込み
- 売買契約
- 住宅ローン本申し込み
- 引き渡し前内覧会
- 引き渡し
- 引越し
詳しくは以下の記事で解説しています。
12.内覧会の際の注意点
物件内覧会の際、何を見ればよいかわからない方が多いです。
内覧会のチェックポイントは以下の通りです。
- キズの確認
- 汚れの確認
- 設備の使用方法の説明
- 敷地境界の確認
- 外構の確認
- 外壁の確認
- 隣地との離れ
- 隣地と窓の位置関係
特にキズや汚れは、後から指摘しても対応が難しいことが多いです。
内覧会の際に治してもらうように話をしておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
新築一戸建て購入時の注意点について解説しました。
注意点についてよく理解できましたか?
後悔しない夢のマイホーム購入に少しでもお役に立てれば幸いです。
わかりづらい点等ありましたらお気軽にコメントを残してください。
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