- 建売購入や不動産購入の流れを知りたい
- 購入後の流れを知りたい
- 完成時期も知りたい
このような疑問を解決します。
「元建売メーカー営業係長」の経験を活かして、厳選した情報をお伝えします。
住宅購入は人生の重要な決断です。慎重な準備と情報収集が欠かせません。
建売住宅の流れをきちんと把握することで、「焦って契約」したり「無理やり買わされる」可能性が減り、満足のいく購入に繋がります。
この記事では元プロが正しい流れと後悔しない方法をわかりやすく解説しています。ぜひ最後までご覧ください。
1. 建売住宅について理解をしよう
建売について理解をするために、以下のポイントを抑えましょう。
- 建売住宅は土地と建物がセットのお家
- 建売住宅のメリット
- 建売住宅のデメリット
それぞれ具体的に解説します。
建売住宅は土地と建物がセットのお家
建売住宅は土地と建物がセットになって販売されるお家のことです。
建売の他に、「中古住宅」「注文住宅」などがあります。
建売住宅のメリット
建売住宅には以下のようなメリットがあります。
- リーズナブルな価格
- 入居までが早い
建売住宅はメーカーが大量生産を行うため、注文住宅に比べて安価なことが一番のメリットです。
さらに、完成した物件を購入するため迅速な引っ越しと入居が可能です。
建売住宅のデメリット
建売住宅には以下のようなデメリットがあります。
- 好みや要望に合わない
- 周辺環境や立地条件の制約
建売住宅は決まった企画で設計されるため、好みや要望に合わない可能性があります。
周辺環境や立地条件を選べないこともデメリットです。
2. 建売住宅購入の流れを把握しよう
建売住宅購入の流れは以下の通り。
- 予算を決める
- 物件を決める
- 申し込み〜売買契約(1〜2週間)
- 住宅ローンの本審査と決済手続き(1〜3週間)
- 引っ越しと入居
それぞれ具体的に解説します。
建売購入の流れ1. 予算を決める
建売住宅を購入する際はまず予算を決めましょう。
予算を明確にすると、「経済状況」や「返済能力」に合わせた物件が選べます。
建売購入の流れ2. 物件を決める
希望や要件に合った物件を見つけることが重要です。不動産業者さんやインターネットを活用して、気に入った物件を探しましょう。
- 価格
- 広さ
- 立地条件
- 設備
などの要素を考慮し、「自分と家族が快適に生活できる住まい」を選びましょう。
建売購入の流れ3. 申し込みから売買契約(1〜2週間)
申し込みから売買契約までは非常に重要です。金額交渉のタイミングや、住宅ローンの審査があるからです。
- 気に入った物件が見つかる
- 住宅ローンの事前審査+購入申し込み
- 住宅ローンの事前審査の承認→売買契約
※売買代金の交渉がある場合、「購入申し込み」の時に行いましょう。
建売購入の流れ4. 住宅ローンの本審査と決済手続き(1〜3週間)
売買契約が終わると、住宅ローンの本審査へ進みます。
流れは以下の通り。
- 売買契約完了
- 住宅ローン本審査
- 本審査承認
- 銀行とお金の貸借契約(金銭消費貸借契約・金消{きんしょう}と呼ばれます)
- 決済・所有権移転(取引完了。引き渡し{ひきわたし}とも言います)
本審査の承認が下りると、オプション工事関係の手配が進んだり、住所変更手続きをしたりと、決済までの動きが活発になります。
建売購入の流れ5. 引っ越しと入居
決済以降の手続きは以下の通り。
- 決済(引き渡し)
- 引っ越し手続き
- 引っ越し(入居)完了
引っ越し業者の選定は、一括申込みでお得に済ませましょう。
引っ越しは一括見積もりがおすすめです。
相見積もりを取ることにより、
より安く、より良い業者さんにお願いできるからです。
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混雑時期にもよりますが、引っ越しをしたい日の
1ヵ月前には一括見積をしておきましょう。
3. 資金計画の立て方を確認しよう
資金計画の立て方は以下の通り。
(※住宅ローンの返済金額が、今の家賃と変わらないようにするのがベストです)
- 自己資金と融資額(借りるお金)の確認をしよう
- 諸費用を考慮しよう
- 住宅ローンの返済計画を立てよう
それぞれ具体的に解説します。
資金計画の立て方1. 自己資金と融資額(借りるお金)の確認をしよう
自己資金を確認し、必要な融資額を計算することが重要です。
自己資金は、頭金や諸費用の支払いに充てられます。
※参考までに、自己資金と融資額の関係を表にまとめました。
項目 | 金額 |
---|---|
物件価格 | 3,000万円 |
諸費用 | 300万円 |
自己資金 | 300万円 |
必要な融資額 | 3,000万円 |
自己資金が多ければ、融資額を抑えられます。
資金計画の立て方2. 諸費用を考慮しよう
建売に掛かる諸費用は以下の通り。
- ローン諸費用
- 登記費用
- オプション費用
- 仲介手数料
- 火災保険
- 固定資産税
- 契約書印紙代
目安は約11〜12%です。(例:売買代金3,000万円の諸費用は340万円程度ということ)
資金計画の立て方3. 住宅ローンの返済計画を立てよう
返済期間や金利、返済方法などを慎重に検討し、自分に合った返済プランを立てましょう。
住宅ローンの審査では、自己資金の割合や返済能力が考慮されます。
一般的に、年収の7〜8倍まで借りれると言われています。
住宅ローンの返済計画を立てるなら、一括申込みを活用しましょう。
「住宅ローンの一括申し込み」を利用すれば、複数の金融機関から住宅ローンの金利や条件を比較し、最適な選択ができます。
住宅ローンの金利差が0.1%だけでも、返済総額に大きな違いが出ることも・・・。
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- 初心者でもわかりやすい
- 知識がなくても最適がわかる
- 一番の低金利が見つかる
月々の支払いが安くなる可能性が高いので、ぜひ活用してください♪
4. 物件の見学と比較検討のポイントを解説
物件の見学と比較検討のポイントは以下の通り。
- 建物の間取りや設備のチェック
- 周辺環境や交通アクセスの確認
- 庭や駐車場、日当たりなどの確認
それぞれ具体的に解説します。
建物の間取りや設備のチェック
自身や家族の生活スタイルに合った間取りや設備を確認することが重要です。
「将来的に部屋が足りない」「キッチンはこのメーカーが良い」など、好みに合っていることがとても重要です。
周辺環境や交通アクセスの確認
周辺環境や交通アクセスは、快適な生活を送る上で重要な要素です。
- スーパーマーケットやショッピングセンターへのアクセスの良さ
- 公園や緑地の近さ
- 交通アクセス
- 治安
- 住みやすさ
などがポイントとなります。
庭や駐車場、日当たりなどの確認
庭や駐車場、日当たりなどが希望の条件に合っているか確認をしましょう。
一般的に、駅に近いほど土地が狭くなります。
5. 購入申し込みから売買契約までの注意点
購入申し込みから売買契約までの注意点は以下の通り。
- 購入申込書の注意点
- 売買契約書の注意点
- 手付金の理解をしよう
購入申込書の注意点
物件購入の決断ができたら、「購入申込書」を「売主に」提出します。(不動産業者さんが雛形を持ってます)
- 物件概要
- 希望金額
- 契約希望日
- 住宅ローン事前審査の有無
- その他確認事項
これらの情報を記載して提出します。
※値引き交渉がある時は、このタイミングで行いましょう。
売買契約書の注意点
「売買契約書」の内容確認が重要です。特に重要なものは以下の5つ。
- 売買代金総額、手付金の額、支払日、方法
- 所有権移転と引き渡しの時期
- 融資利用の特約
- 契約不適合責任
- 特約
特に特約は、「物件特有の約束事」が記載されている場合が多いので、よくチェックしておきましょう。
手付金の理解をしよう
手付金は一般的に売買価格の10%程度で、建売の場合は50万円〜100万円の場合が多いです。
手付金には3つの意味があります。
- 契約締結
- 解約手付
- 違約手付
「契約締結」は契約が締結したという証です。
「解約手付」は支払った手付金を放棄すれば、解約できるというものです。
「違約手付」は悪いことをした時に没収される金額です。
6. 住宅ローンの審査と決済手続きの注意点
住宅ローンの審査と決済手続きの注意点は以下の通り。
- 住宅ローンの審査は正確な情報を伝えよう
- 審査承認後は条件に注意
- 決済(=引き渡し)に向けての注意点
それぞれ具体的に解説します。
住宅ローンの審査は正確な情報を伝えよう
住宅ローンの審査は、以下のような手続きが行われます。
正確かつ適切な情報を提供し、返済能力を示すことが重要です。
(※ウソの申告は絶対にNGです!)
- 金融機関に申し込みを行う。
- 必要な書類(所得証明書、雇用契約書、銀行取引履歴など)を提出する。
- 審査結果が通知されるまで待つ。
- 審査が通過した場合、融資条件や金利などの詳細が通知される。
審査承認後は条件に注意
審査承認後は「融資条件の確定」と「契約手続き」があります。
流れは以下の通りです。
- 金融機関から融資条件の通知を受け取る。
- 融資条件(金利、返済期間、借入額など)を確認する。
- 契約書の作成と内容の確認を行う(金銭消費貸借契約)
- 契約書に署名し、必要な手続きを完了する。
住宅ローンは毎月支払う大切な事項です。きちんと条件を確認して契約をしましょう。
決済(=引き渡し)に向けての注意点
※決済日の打ち合わせが重要です。銀行は平日しかやっていないので、仕事を「午前休みor休み」にする必要があります。
残代金を支払うと鍵を渡されます。決済が終わると、専門家が名義変更の手続きを行います。
決済は銀行で行います。所要時間は1〜2時間で、9時〜13時の間でスタートします。
7. 引っ越し・入居の際の注意点
引っ越し・入居の際の注意点は以下の通り。
- 引っ越しは一括見積もりでお得に
- 公共料金や通信サービスの切り替えを忘れずに
- 入居前の立ち会いの注意点
それぞれ具体的に解説します。
引っ越しは一括見積もりでお得に
引っ越しは一括見積もりがおすすめです。
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混雑時期にもよりますが、引っ越しをしたい日の1ヵ月前には一括見積もりをしておきましょう。
引っ越し計画の立て方は以下の通りです。
- 日程の確定
- 不要品の整理
- 業者の選定
- 住所変更手続き
- 公共料金の切り替え
- 荷造りと梱包
- 引っ越し当日
公共料金や通信サービスの切り替えを忘れずに
引っ越し後にスムーズな生活を送るためには、公共料金や通信サービスの切り替え手続きが必須です。
旧住所と新居での二重支払いを避けるためにも、早めに手続きをしておきましょう。
新居への公共料金の支払いは、不動産業者さんに確認しながら行うとスムーズです。
入居前の立ち会いの注意点
入居前に新居で「立ち会い」があります。(傷や不具合など、気になる箇所をチェックして、補修をしてから引き渡しをしてもらいます)
※入居後に傷や汚れの申し出をしても、無料の対応が難しい場合があるので注意してください。
立ち会いで確認する場所は主に以下の通り。
- 壁や床の傷・汚れ
- キッチンやバスルームの設備(水回りの動作や排水の確認)
- 境界の確認
8. 建売住宅選びで後悔しないポイント
建売住宅選びで後悔しないポイントは以下の通り。
- 周辺環境のリサーチ
- 優先順位を明確に
- 総支払い額を把握
- 内覧時のチェックポイントと注意事項
- アフターサービスの充実度の確認
- 未完成物件の売買の注意点
- 住宅性能表示の確認
それぞれ具体的に解説します。
周辺環境のリサーチ
建売住宅を選ぶ際には、周辺環境のリサーチが重要です。
後悔しないためには、利便性や生活環境の質、将来の価値などを考慮する必要があります。自身や家族のニーズに合った周辺環境を選びましょう。
重要なポイントは以下の通り。
- 交通アクセスと利便性
- 公共交通機関の利用や駅・バス停へのアクセスの良さ
- 高速道路や幹線道路への近さ
- 近隣施設(スーパーマーケット、病院、学校など)への距離
- 自然環境と緑地
- 自然の豊かさや公園の有無、散策やレジャーの場所
- 日当たりや風通しの良さ
- 騒音や振動の影響
- 道路交通量や近隣施設の騒音レベル
- 鉄道や工場などからの振動や騒音
- 将来の価値
- 周辺地域の開発計画やインフラ整備の予定
- 不動産市場の動向や将来の需要予測
優先順位を明確に
優先順位を明確にしないと、後悔する原因になります。
自分に合った物件を選ぶために重要なポイントは以下の通り。
- 予算
- 自身の経済状況や将来の負担を考慮し、予算の範囲内で物件を選ぶことが重要です。
- 住宅購入における適切な予算は年収の5倍程度とされています(※諸説有り)
- 間取り
- 家族構成や将来のライフスタイルに合った間取りを選ぶことが大切です。
- 家族が増える可能性や将来のライフスタイル変化を考慮し、必要なスペースや部屋数を確保しましょう。
- 立地条件
- 交通アクセスや利便性、周辺環境の質など、自身の生活スタイルやニーズに合った立地条件を重視しましょう。
実際に周辺を散策したり、近隣の施設や公共交通機関の利便性を確認すると、後悔する確率が低くなります。
総支払い額を把握
売買代金の他に、諸費用が掛かります。
後悔しないために大切なことは、「総支払い額」を把握することです。
内覧時の注意事項
物件の内覧時に以下の点に注意すれば、後悔する確率を減らせます。
- 建物の外観
- 外壁や屋根の傷やひび割れ、塗装の剥がれ。
- 室内の間取り
- 各部屋の配置やサイズ、窓の位置。
- 水回り
- キッチンやバスルームの設備の品質。
- 電気設備
- コンセントの位置や数。
- 給湯設備
- 給湯器の種類や性能、お湯の出が良いか。
- 通風・換気
- 窓や換気扇の動作や風通し。
- 収納スペース
- クローゼットや収納スペースの広さや使い勝手。
アフターサービスの充実度の確認
入居後に不具合があった場合の、メーカーの対応方法を確認しましょう。
- 保証期間
- 点検時期
- メンテナンス費用
などを確認しておくと、後悔する確率を減らせます。
未完成物件の売買の注意点
未完成物件の注意ポイントは以下の通り。
- 完成時の形状・設備がどんなものになるか
- 契約書の内容を確認
- 引き渡し時の点検を慎重に
後悔しないために、細心の注意を払いましょう。
住宅性能表示の確認
住宅性能表示は、「住宅の品質や性能を客観的に評価する上で重要な情報源」です。購入を検討する際には、住宅性能表示の確認を行いましょう。
住宅性能表示は、国や地方自治体が定めた基準に基づいて行われます。
省エネ性能や耐震性能などを確認し、自身のニーズや要求に適合する住宅を選びましょう。
9. 建売・注文それぞれの工事日程を解説
「建売」「注文」それぞれの工事日程を解説します。
建売住宅の完成までの工事日程
建売住宅の一般的な工事日程は以下の通りです。
- 地盤調査・基礎工事:1ヶ月
- 上棟(骨組み立ち上げ)〜内部工事の組み立て:2ヶ月
- 外部工事(外壁塗装・外構など):1ヶ月
- 完成
一般的な期間は4ヶ月程度ですが、状況によって前後します。
注文住宅のスケジュール
注文住宅の一般的な工事日程は以下の通り。
- 営業プラン提出:1ヶ月
- 仮契約:1ヶ月
- 内装材打ち合わせ:1ヶ月
- 工事契約:1ヶ月
- 着工〜上棟:1ヶ月
- 上棟(骨組み立ち上げ)〜内部工事の組み立て:2ヶ月
- 外部工事(外壁塗装・外構など):1ヶ月
- 完成
一般的に建築契約から完成までには1年以上の期間がかかることが多いです。
具体的なスケジュールは建築業者との打ち合わせや契約の時に確定されます。
まとめ:建売住宅購入の流れと後悔しない方法
建売住宅の流れは以下の通り。
- 予算を決める
- 物件を決める
- 申し込み〜売買契約(1〜2週間)
- 住宅ローンの本審査と決済手続き(1〜3週間)
- 引っ越しと入居
後悔しない方法は以下の通り。
- 周辺環境のリサーチ
- 優先順位を明確に
- 総支払い額を把握
- 内覧時のチェックポイントと注意事項
- アフターサービスの充実度の確認
- 未完成物件の売買の注意点
- 住宅性能表示の確認
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混雑時期にもよりますが、引っ越しをしたい日の1ヵ月前には一括見積もりをしておきましょう。
よくある質問に回答します
- Q1.引き渡し日をずらしたいのですが・・・。
- A1.
基本的にずらさない方がベストですが、絶対にずらせないということはありません。不動産業者さんと相談してみてください。
- Q2.入居時期を遅らせたいしたいのですが・・・。
- A2.
引き渡し後であれば入居のタイミングは自由です。「ローンの支払い」と「現在の家賃」の二重の支払いになってしまう可能性があるので、注意してください。
- Q3.契約をすごく急がせてくるのですが・・・。
- A3.
他に購入希望者がいる場合、早く契約できる人を優先するケースがあります。不動産業者さんからすると、早く契約をして欲しいというのも本音です。(なぜ急がせるのか、明確な理由を説明してくれる業者さんだと、安心ですね)
皆さんが後悔なくお家を購入できることを心より願っています。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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